FXで損益が発生する仕組みについて、解説していきたいと思います。
常に変動する為替レートを利用して、「注文時の為替レートと決済時の為替レート」の差によって損益が発生するのがFXの仕組みです。
ようは、安い時に買い高い時に売る、高い時に売り安い時に買い戻す、その差額が利益になります。
本文で、もう少しこれらの内容について触れていきましょう。
1.FXで損益が出る仕組みとは~為替差損益~
冒頭でも触れましたが、FXでは通貨を売買することによって、損益が発生します。
まずはドル/円でわかりやすく、数字に置き換えてみます。
$1.00 = \100の時に円を売りドルを買ったとします。
その後為替レートが変動し、$1.00 = \110のときにドルを売ります。
\100で購入したものが、売るときに\110なれば、その差額は+\10ですので、\10の利益が出たことになります。
先ほどは円を売ってドルを購入しましたが、 FXでは逆の取引も可能です。
$1.00 = \100の時にドルを売り、円を買ったとします。
その後のレートが、 $1.00 = \90になったときに円を売ってドルを買い戻せば、同じくその差額は+\10で、\10円の利益が出たことになります。
このようにして、「注文時のレート」ー「決済時のレート」=損益となります。
為替レートが、予想とは逆に動いた場合は例に挙げた数字の損失が発生すると考えてください。
差損が発生する仕組みについては単純で、「買った時の為替レートと売った時の為替レート」 or 「売った時の為替レートと買い戻した時の為替レート」のパターンだけです。
2. FXで損益が出る仕組みとは~スワップポイント~
FXには、為替差損益の他に、ポジションを保有して得られるスワップポイントと呼ばれる2カ国の通貨の金利差から得ることのできる利益があります。
通貨には、それぞれ金利が各国により定められており、高金利の通貨を買い、低金利の通貨を売ることで、その金利差を得ることができます。
逆に、低金利の通貨を買って、高金利の通貨を売った場合は、金利差のスワップポイントの支払いが発生します。スワップポイントは日々変動します。
3.効率よく利益を出す仕組み~レバレッジを活用しよう~
少ない資金で大きな金額の取引ができる仕組みを利用し、預け入れた証拠金の何十倍もの資金で取引することが可能で、この少ない資金で大きな金額の取引ができる仕組みを「レバレッジ」と呼びます。
多くの金融取引は、自分の手持ち金額以上の取引はできませんが、この仕組みがFX最大の特徴といえるかもしれません。
例えば、為替レートが$1.00=100円のとき、レバレッジ100倍で取り引きを行うとします。
通常は、1,000ドルの取り引きをするためには「10万円」の証拠金が必要ですが、このレバレッジを活用することにより、取引に必要な資金を100分の1倍の「1,000円」に抑えることが可能です。
レバレッジの倍率は、 国内FX業者 1倍~25倍と覚えておきましょう。
これは日本政府が2010年にレバレッジ規制を行い、上限が25倍までと定められているからです。
また海外FX業者は、このような規制が無いため、レバレッジが1000倍なんてところもあります。
しかし、このレバレッジは効かせるほどにハイリスクとなり、大きな損失を被る可能性もありますので、注意するようにしましょう。
